PHPカンファレンスに行ってきた

9/1(土)に開催されたPHPカンファレンス2007に行ってきました。まずは、会場の様子を。

期待を裏切らないこのクオリティ。大変おいしゅうございました。PHPやっててよかった!
というのは前日のお話。

当日は、朝から個人用の名刺作ってたら出発が遅れて、会場に着いた時には既に基調講演が半分終わってるというていたらくでした。
当日のプログラムを見れば分かりますが、廣川さんの基調講演を除いて会場を2箇所に分けて、好きな方を聞きに行ってくれ方式でした。自分は「大規模サイトの構築・運用ノウハウ」「PHP Framework Update」「PHP at Yahoo! JAPAN」「ライトニングトーク」のルートで回りました。既にあちこちでまとめられていますが、各セッションのざっくりとした印象を。

■大規模サイトの構築・運用ノウハウ

ウノウのネタはラボブログのざっくりおさらいって感じで終わってしまったので、「何だよ焼き直しかよ」とか言われないかビクビクしてたけど、わりと好評だったのかな。
内容的に新しかったのは「ファイルシステムext3で」ってところですね。「ウノウのサーバはxfs」というのが定番だったけど、最近はxfsに起因するトラブルもいろいろあって、「やっぱext3でいんじゃね?」って感じになってるみたいです。僕も自分で立てたのはext3です。CentOSだとインストーラでxfs選択できないしね。ラボブログで昔やったネタで今は変わってきてるところももっと紹介できるといいですね。GREEのサーバもext3らしいです。藤本さん曰く「そこは頑張るところじゃないと思ってるんで」とのこと。

GREEのネタは知らないことばかりだったので勉強になりました。

  • OSはDebian
  • 自前のサーバ管理アプリ
  • アプリ等はパッケージ化して管理する
  • サーバ環境そのものもパッケージにする
  • テラサブリミナルwww

といったところが印象的でした。サーバ管理アプリはwebminみたいなサーバの内部を管理するツールではなくて、どのサーバが何台あるかとか、サーバそのものを一覧で管理するようなツールのこと。サーバ台数が数百のオーダーになると構築・運用ノウハウも違ってくるもんだなと。そこまでのノウハウが実際に必要になる現場というのはめったにないとは思いますが、効率的に管理する上での思想的な部分で参考にすべき点は多いと感じました。

PHP Framework Update

Symfony、Piece Framework、CakePHPEthnaと現在のPHP界を代表する各フレームワークトークセッション。本当はZendFrameworkも入る予定だったのですが、スケジュール等もろもろの都合で無くなってしまいました。自分は何だかんだで迷いつつも自作してしまったのですが、やっぱり人のコードをもっと読まなきゃいかんのでどれか使い込んでみようかと思ってます。まずは敷居の低いCakePHPあたりから入ってみようかな。本も出るみたいだし。やっぱり書籍としてまとまっているのはありがたい。

PHP at Yahoo!JAPAN

基本的には、かねてより話題の「PHP at Yahoo!を読む - Sooey」のおさらいという感じ。そこにYahoo!JAPANではこうだよ的な補則が入ってくる感じの進行でした。Yahoo!Japanの1日のPVはなんと13億。流石に桁が違います…
セッションの冒頭で「あまり表に出ないけど、YahooはPHPを日本で一番使ってるサイトだと思います」という一言が頼もしかった。実際、YahooのPHPコミュニティへの貢献度はすごく高いはずなんだけど、国内だとあまりそういう空気は感じられないですよね。いろいろと難しいんだろうけど、もっとYahoo!JAPANがPHPをいろいろな面で盛り立ててくれると面白いなぁ。「例えば、PHPを避ける」とか言われないように。

■ライトニングトーク

予定では30人ぐらいの小さな会場でしたが、全くもって入りきらないことが明らかになり、急遽「ビジネス側面から語るPHP」のパネルディスカッションと会場を交換することに。パネラーの方々のPHPに対する心象を悪くしないかという不安もなくはないですが、正直そりゃそうだろうなぁという展開でした。聞いておくべき内容だとは思うんですが、LTよりも人が集まるようには思えない。やっぱりPHP界の有名人が次々とトークを繰り広げていくLTの方に人が集まるのは仕方ないでしょう。僕も次の機会があればビジネス系のセッションにも参加したいけど、今回は初参加ということもあってミーハーな方にw
話す方は大変だけど、これぐらいのペースでサクサク流れていくと聞く方も集中できていいですね。通常のセッションも会場を分ける前に2〜3分程度の軽い紹介があって、それを聞いてどちらに行くかを考えるみたいなことが出来るといいかも。運営大変ですが。
トークの紹介はここではしませんが、アシアル海原さんの「PHPプログラマのための恋愛術」は別に機会を設けて講演すべきだと思った。PHP全然関係ないけど、全てのエンジニアはこの手のノウハウをもっと身に付けるべき。「エンジニアはかっこいい職業」というイメージ作りは業界をあげて取り組む価値があると思うよ。まじめな話、長い目で見て業界の振興のためにはもっと目を向けていい話題だと思う。
btoさんのphshはネタのように見えて実はかなりの可能性を持っていると信じてるんだけど、コードなにがしの早川さんから後で「irbみたいだ」と言われたのが印象的。実際、作ってる本人が「PHPirbが無いからそういうのをやりたい」と言っていたので、伝わる人にはちゃんと伝わるんだなぁと思った次第です。

■懇親会

わりと頑張って名刺交換したけど、あの人にもあの人にもご挨拶出来なかったよ… こういう時にびびってしまうのはよくないですね。普段の努力が足りないとか力不足はさておき、こういう場になったら行けるだけ行っておいた方がいい。もっと厳しい場でなりふり構わず戦う営業の人たちはすごいです。
会社の名刺だけだとオンラインで補足してもらえないな、と思ったので、Twitterのアイコンやアカウントその他もろもろをまとめた個人名刺を持って回りました。Twitterのアイコンに吹き出し付けて、そこにアカウントをつらつらと書いてみたんだけどこれがなかなか好評だったので、次からもやっていこう。そして、次はもっといろんな人に声をかけられるように頑張ろう。臆せずに声をかけていける自分になるために、もっと精進しようと思うのでした。ていうか、早く出て設営準備をお手伝いしよう。そうしよう。

■当日のまとまった情報

このへん見ておくと、当日の流れはだいたい分かると思われ。すごくまとまってるから、行った人もおさらいしとくといいよ>