BOSE WestBorough PLS-1510

studio-m2006-07-06


http://www.bose.co.jp/home_audio/cd_md/pls1510.html

フルサイズのオーディオが諸般の事情で厳しくなってきたので買い換えました。
DENON PMA-390IV からの乗り換えです。そもそも390自体、それ以前に使っていたPMA-1500R(リンク先はその後継機)が壊れたので、間に合わせに使っていたこともあり、音には不満がありました。

組み合わせるスピーカーは、タンノイのmercury m3(やっぱりリンク先は後継機)です。

今回の買い替えは、安いとは言え仮にも単体プリメインアンプにDVDまで付いた一体型のプレイヤーが勝てるかという、わりと賭けの部分が大きかったのですが、結論からすると今の自分は勝ってると思います。

無謀にもつないですぐに音を出してみると、いかにもBOSEくさいカラオケみたいな音でげんなり。こういう機械は電源入れてしばらくは暖まってなくてマトモな音は出ないし、買って2週間ぐらいは慣らし運転になる。と理屈では分かっていても、出てくる音には非常に不安を駆り立てられます。低音の量感はあるけど、ボーボーいうだけの安っぽい音で、しまりもなくて頭が痛くなってくる感じ。トンコンは付いているので、低音-4dbの高音+2dbに設定。

3時間ぐらい鳴らしているとだいぶ暖まって、音もよくなってきました。触れないほどではないけど、思った以上に熱くなります。上に何か置こうとか思わない方がいいっぽい。ピアノや弦楽器はもともとDENONの音がなっちゃいないこともあって、かなり改善された感じ。シンバル系の粒立ちもずいぶんよくなりました。もちろん、あくまでこの価格帯での話ですが。

ただ、ドラムやベースの音が妙に太っていて聞き疲れがする点はそのまま。ロック系の音楽は無理かなと思っていたら、取説で原因が判明。

裏面に「EQ SWITCH」というスイッチが付いていて、「ボーズ社125スピーカーと接続する場合は、イコライザースイッチを図のように125に合わせてください。」とのこと。もともとが セット商品 として作られたという経緯からこういうものが付いているのでしょうが、これがデフォルトで「125」になっていました。これを「others」に切り替えたところ、妙な低音の強調がなくなり、音がまとまってくれました。初日でこれだけ鳴ってくれれば、もう勝ち確でしょう。

中高域の質がずいぶんとよくなったので、オーケストラなんかは効果覿面です。ロック系DENONの雑だけど前に張り出してくる音も好みだったので、一概によくなったとは言えません。元のソースの性格によりけりでしょう。まぁ、これで本体がぐっと小さくなってCD/DVD/ラジオまで付けて12万というのはかなりお買い得だと思います。スピーカー込みで20万円程度で一通り揃えて、一般家庭でも置けるオーディオとしてはなかなかいい選択じゃないでしょうか。