「ソロモン流」に佐藤可士和が出てた

今日の「ソロモン流」は 佐藤可士和 の回でした。最近、雑誌から何から出突っ張りですな。

そこで出てきた「ユニクロ」のロゴがウチの嫁は気に入らんようです。「ク」の下の線に違和感を覚えるそうな。あの線こそがいいと思うんですが。

サムライのオフィス環境について語る一説で、「気持ちのいい環境からでないと、気持ちのいいものは絶対に生まれない」みたいな一節がありましたが、これは深澤さんの受け売りではないかと。ただ、二人とも同じ思想は持っていても、ひたすらミニマルな方向へ進む深澤流と、ポール・ケアホルムやアルネ・ヤコブセンで周囲を固める可士和流とではかなりの差異が見受けられます。個人的には木をふんだんにあしらったサムライのオフィスはとても気持ちがよさそうです。自宅はテーブルも床も木だし、グリーンも結構豊富で気持ちがいいんですが、あまり片付いてないのでもう少し何とかしたいところ。

可士和氏のデザインに対する基本的なスタンスは「アイコン化」だと言います。対象物を分析し、その象徴となるアイコンをコミュニケーションツールにする。こうした流れは、INFOBAR以降の仕事に特に顕著ではないかと感じます。何かを装飾して綺麗に見せる、またはアーティストとしての主張を打ち出すというのではなく、観察・分析を通して答えを導き出すスタイルは非常に共感が持てます。とはいえ、それだけではただのコンサルになってしまう。純粋に美しい線が導き出せる、形を創り出すことができるというデザインの基本スキルは欠かせません。どちらが欠けても説得力を失ってしまう。理論と実践、どちらも磨き続けるのは簡単なことではありませんが、怠けないようにしたいものです。