greasemonkeyに想うブラウザの未来

最近、遅ればせながらようやくgreasemonkeyを使うようになりました。便利なのは分かっていても、できるだけフラットな状態でネットに接したいという気持ちから使っていませんでした。
昔、proxomitronをバリバリ使っていた頃、ものすごく便利だったけど、周りの人と見ている世界が全然違ってきて、「ふつう」という感覚がズレてしまったという経験があって、こういうフィルタ系のソフトには慎重だったんですね。一時期はタブブラウザじゃなくて、あえてIEを使ってふつうの人と同じ感覚でブラウズしてみたりもしました。さすがにそっちは挫折しましたが…

でも、bloglinesからLDRに移行して、公開されているスクリプトの魅力には勝てませんでした。画面を広く使ったり、はてブのブクマ数とかコメント表示できればそりゃ便利ですよ。

今はまだLDR用のスクリプトしか入れてませんが、ふと見付けたスクリプトをインストールして、別のPCに移ると急に不便さを感じます。もちろん、そのPCにも同じスクリプトを入れればいいんだけど、「スクリプトをローカルのマシンにインストールする」ということが妙に不自然に感じられました。ブラウザにスクリプトをインストールする、考えてみれば(考えるまでもなく?)当然のことですが、これだけ先進的なツールであるだけに、データを「こっち側」に持つことが自分の中で妙な違和感を伴います。

「ローカルにはブラウザだけを持って、データは全てあちら側(ネットワーク上)に置く」という思想は最近のトレンドな気がするのですが、先々はブラウザに組み込むプラグインの類もネットワーク上に置いて、ローカルのブラウザは素の状態に保っておくようになっていくのかも知れません。

Portable FirefoxUSBメモリなどに入れて持ち歩くのも一つの手ですが、それよりネットのあちら側にある方がスマートですよね。