「モダンPerl入門」が届いた
案の定Amazonの在庫は無くなってしまった「モダンPerl入門」が届きました。まだちょっと覗いた程度ですが、これは素晴らしい一冊。
僕がPerlに再入門したのは一年ちょっと前で、近代的なPerlのやり方を知るのはなかなか難しかったのを憶えてます。
検索しても何年も前の情報ばかり出てきたりして、「今はこれを使うのが定石」といった情報は非常に取りづらい状況でした。書籍でまかなえる部分はいいけど、どのモジュールを使うのが今の主流なのか、みたいな情報がなかなか出てこない。
結局どうしたかと言うと、Perl使いで名の知れた(TwitterとかYAPCで名前を見る)人のブログを見付けて、そこを起点に購読するフィードを増やすことから始めました。それをとにかく追いながら、キーワードを抽出してググったりsearch.cpan.orgから詳細を追う、みたいなことをしてました。
もちろんそれはどのみち必要だし皆やってることなんだけど、いきなりそこからスタートするのはなかなか厳しいのも確か。
あとは「Perlでフレームワークと言えばCatalystらしい」ということで、チュートリアルを追ったら「ORMはDBIx::Class」「テンプレートエンジンはTemplate-Toolkit」というのが分かるので、そこから探索していったり。この2つが確定できたのは大きな指針になりました。
そうこうしてる間に、Perl Is unDeadをきっかけに、perl-users.jpが立ち上がったり、Perl界隈に「Perlの今をもっと伝えていこう」という機運が一気に高まりました。そのあたりから一気にPerl学習の高速道路が整備されたきた感があります。
そうした一連の流れの中で、ついに書籍として結実したのがこの一冊。
- 作者: 牧大輔
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2009/02/10
- メディア: 大型本
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第一章でMoose、第二章でデザインパターンを取り上げているあたりから本書が「今のPerl」だけでなく「Perlの未来に対する道しるべ」という役割を担おうとしているとことが感じられます。
その他の章も単に「こう書け」という内容ではなく、歴史的な経緯や各種法のメリット・デメリットが偏り無く押さえられていて勉強になります。ただのレシピ集だと思ったら大間違い。
また、テストをとても重要視していることも本書の大きな特徴です。第六章「テストの薦め」は60ページ以上と全章の中で最大のボリュームを誇ります。
こうしたテストに関する詳細な解説や、XSの基礎といった今まで日本では書籍化されていなかった(多分)分野の情報まで一冊でカバーしているというのは大変なことです。
個人的にはPerlを使うに当たって大きな悩みだったのが「CPANモジュールをどう管理するか(どこに入れるか、RPMにするか、マシン間の同期方法など)」だったので、そのあたりの解説がもう少しあれば、とも思いましたがそれは贅沢すぎるというもの。
牧さん大仕事お疲れさまでした。
ちょっと気になったのが、120ページのMyApp::API::Userを叩くところ。ちゃんと検証してないんだけど、
$api->create_user( $schema, {
になってるところは
$api->create_user( $schema->resultset( 'User' ), {
が正しいんじゃないかと思った。schema渡すだけで動くのかな…