JSONスキーマについて考えてみる

に対して「それなんてXML?」的なブコメがいくつか付いています。

自分は、

複雑なXMLが忌避されて、単純明快でもてはやされたJSONが複雑化して…みたいな流れにならないといいけど。 2009/04/13

と書きました。スキーマが不要だというスタンスではなく、確かに使えるといいなぁとは思う。必要とまでは言い切れないけど、あった方が望ましいし、そう考えると規格としてのスキーマは準備されていてしかるべき、というのは理解できる。

ただ、ネックになってくるのは

にもあるように、

直接手で書いたり目で見たりすることを考えると、あの構文はどうにもいただけません。

という部分。

スキーマ自体をJSONで記述するのはアプローチとしてはスマートだし、JavaScriptで処理するには適切でしょう。

先のエントリで紹介されてた RDF JSON なんかを見ても、スキーマの有用性や面白さは十分に感じられます。でも、あれを書くのは骨だし、メンテするのイヤだなぁというのが率直な感想です。

それでも基準(reference)としてJSONスキーマの存在は大変にありがたい、ありがたいけど構文キライ。

もうまさにその通り。

じゃあ、別の所に元データを置いて自動生成するのかってことになるけど、それはそれで管理が煩雑になってくるんじゃないかという懸念が出てくる。

そこで「JSONスキーマを手書きするのは現実的じゃない → ソフトで自動生成する流れ → どんどん肥大化 → これって本当に必要なの?」みたいなXMLの歴史を繰り返すようなことになると勿体ない。今はエンタープライズ寄りの用途で使われるXMLと、カジュアルなJSONYAMLで棲み分けが出来ているけど、そのあたりの状況がどうなっていくんだろうと漠然とした不安を覚えたわけです。

まー、JSONスキーマが付いたにしても使うかどうかは自由なわけで、JSONの中で棲み分けが出来ていけばそれはそれでいいのかな。

ローカルで利用する場合にはサーバサイドのバリデーションから自動生成するのか、JSONが正しいことを前提として作るのか、とかそのへんも気になりますね。

何にせよ、技術的には面白いトピックなので今後の経過が楽しみです。