業界に絶望する前に

dankogai効果なのか、その前から盛り上がってたのかまで把握してないけど、このエントリが現時点で185ブクマ。もうこの時点でid:kagamihogeはこの業界に絶望してはいけないと思う。今は自信の置かれた環境じゃなくて、業界の行く末に不安を感じてるという程度なのかも知れないけど。それでも、こうしてたくさんの人に読まれたという事実は素晴らしいこと。

そして、少しでもWeb業界(IT業界とは書かない)が気になっている学生の人達は、とにかく自分の日々の活動や考えをブログで発信し続けるべきだ。ブログが重たいならTwitterでも何でもいい。とにかくインターネット上に、誰でも見られる公開領域に自分をさらけ出すことだ。

リクナビ登録して、エントリーしまくって…なんて普通の学生がやってるみたいに「企業から釣ってもらうため」の活動にかまけてる間に、企業からスカウトされるような、自然とお声がかかるようなステージを目指した方が面白いはず。一応の抑えとして一般的な就職活動をやっておくのは別に構わない。でも、せっかくこんな僻地のブログを読んでるぐらいのアンテナを持ってるのなら、そんなことをやってて満足できるとは到底思えない。


とにかく、何でもいいからコミュニティに参加して、そこでいろんな人に会っておくのがいい。自分がやってる言語の勉強会なんかが最適だろう。遠慮することなんか何もない。新しい血はどのコミュニティものどから手が出るほど欲しいに決まってる。自分みたいな手垢のついたオッサンよりも、まだ若い人材の方が圧倒的に喜ばれるのは間違いない。だから、人気の勉強会だろうが何だろうが、全く遠慮せずにPCの前に張り付いて募集開始と同時にクリックしてやればいい。

自分の力が足りないとか、そんなつまらないことを考えずにとにかく飛び込んでやればいい。むしろ、その度胸さえあれば他のものは後から勝手についてくる。あとは自分がどれだけコードを書くことが好きか、というだけ。それも後から考えればいい。

この業界、圧倒的な人材不足なのは間違いない。「○○コミュニティに活きのいい若者がいる」となれば、他のコミュニティからも認知されやすいはず。そうしている内に、気の合う仲間にもきっと巡り会えるだろう。そして、なんだかんだ楽しくやっている内に「気が付いたらこの会社で働いてました」なんてことになってしまえばいい。新卒とか中途とか、第二新卒とかそんなの関係ねぇ。「こいつは採っておくべきだ」と会社に思わせることができれば形なんてどうとでも付いてくる。そこまで行かなくても、何らかのルートは用意してくれるはずだ。

もちろん、そういう状況に至るかどうかは運によるところも大きい。誘われたところに自分が行きたいと思うかどうかも分からない。けど、忘れちゃいけないのは

  • 運が巡ってきやすい状況を作るのは自分
  • その運が小さなものであっても大きくして掴むのは自分

だということ。その時への備えは学生とか社会人とか関係ない。この世界で生きていくなら誰もが常に磨き続けなきゃいけない。


必ずしも技術オリエンテッドなWeb系ベンチャーに就職する必要もない。大手SIerを選ぶのも選択の自由だ。ただ、それでもWeb上に自分の帰れる場所、血が沸き立ってくるような楽しめる場所は作っておいた方がいい。それも、ただLDRで見てるだけとかじゃなくて、自分自身もそこに発信することが大切。そうした根っこを見失わなければ、判断を誤ることはない。よしんば誤ったとしても受け入れるだけの覚悟も付いてくるはずだ。何しろ周りにはマッチョどもがうようよしているのだから。