既に会社員を辞めていた件

自室

mixiには一応ざっくりと書いてたんだけど、PHPconで会った人に「ネタだよね?」と言われたり、伝わってると思ってた人に伝わってなかったり、心配されたりしたのでちょっと時期を逃した感はあるけど改めてエントリ。

私、さる6月に某社を退職し、現在フリーのWeb屋として活動しております。京都にいた頃に一緒にお仕事をさせて頂いた、とある旅行に関係するクライアントさんのWeb全般をお手伝いさせて頂いてます。もう、かれこれ6年ぐらいお付き合いのある会社さんです。僕がこの仕事を始めてちょうど8年ぐらいだから、自分の中でも結構大きな割合を占めている思い入れの深い仕事です。ここ数年はちょっと疎遠になっていたのだけど、ちょうどお互いの状況とタイミングが合致したので、じゃあ一緒にやりましょうということになりました。

ありがたいことに「辞めるんだったら来る?」みたいな声もかけて頂いたりしたのですが、フリーランスとして一人でやることにしました。以前にもフリーでやっていた時期はあるのですが、今またあえて一人でやる道を選んだのは「実際のところ今の自分一人でどこまでやれるのか」を見てみたかったからです。サーバ構築からデザインまで、手を動かすところはもちろん、スケジュール管理やらプロジェクトの進行まで完全に自分で持った場合にどれだけのパフォーマンスが出せるのかの挑戦です。

他にも、会社という枠を取っ払って、もっと中に入り込んで現場に近いところで課題を捉えたいというのも理由の一つです。「会社の仕事」としてやる場合にはどうしても考えなければならない、自社が抱えるコストやリスクなど、「会社対会社」の要素が入ってきます。これを自分の側の組織を最小とすることによって、その部分の軋轢も最小とすることが可能なのではないかと考えています。

何度か打ち合わせで京都・大阪に行ったりもしているのですが、向こうの知り合いに「京都には帰らないのか?」と聞かれることもあります。が、今のところその気はありません。かつてフリーから会社員になった理由は「自分と同じ方向を見ている奴、自分よりも優秀な奴と一緒に仕事がしたい」というものでした。しかし、今はそういう人たちと必ずしも同じ会社で一緒に仕事をするだけが道じゃないと思うようになりました。

優れた仲間と同じプロジェクトのメンバーとして手を携えていくのも素晴らしいことですが、プライベートでそういう繋がりを持っていればそれでもいいかなと。受け持つプロジェクトについては自分自身で考え、課題を解決していくことに集中し、仕事から外れた部分でいろんな刺激をもらったり交流がある、というのが今の自分にはちょうどいいように感じます。



基本的に作業は全て自宅で、Skype(電話・チャット)やメールで連絡を取りながら、資料などはTracwikiにまとめるという感じで仕事を進めています。進捗やタスクの管理はTracでチケット切ってますが、まだそこまで活用できていない感もあります。まぁ、結果よければ全てよしなので、ツールに関してはそこまで気にする必要もないんですが。

あとは月に1回あるかないかぐらいの割合で京都・大阪で直接の打ち合わせ、って感じでしょうか。普通だとなかなかこれだけ自由の効く環境ではやれないと思いますが、「長い付き合いだし、結果として仕事さえキッチリやれればOK」ということで好きにやらせて頂いてます。

毎日の通勤でぐったりすることもないし、家庭にもある程度のリソースを振り分けられるしで、なかなかいい感じです。