Yokohama.pm #3 に行ってきた

去る11月28日、Perl系のイベントでは初参加となるYokohama.pmにお邪魔してきました。

最初は「京都→自宅→横浜」のルートを考えてたけど、移動が無駄になるので「京都→横浜」と直行することに。荷物は気合いで。

18時開始で会場までJRの駅から5分と書いてあったので、20分前には関内の駅に到着。そして会場に入ったら18:10だった。その間、実に30分。

駅にあった地図でだいたい当たりをつけて、迷ったらノートPC開いてGoogleMapsでいいやと思ったら見事に迷った! なんと横浜の地図は南が上。地図で上は北だろう常識的に考えて…

当日のタイムテーブルはこれ。

特に気になったセッションだけかいつまんで。

Perlモンテカルロ法 〜最強の○×ゲームエンジン開発〜 (id:jukuin2000)

直接自分で扱うことは無いだろうけど、内容的には非常に面白かった。ゲーム用AIの開発手法が、時代を追って「個別のルールに乗っ取ったルーチン作成」から「統計的に勝てる手を探す」というアプローチに変わってきているということが凄く興味深い。計算機の性能向上によって量的変化が質的変化をもたらした絶好の例だと思った。

■TPF-J(仮)改め JPA (id:lestrrat)

JPAについては活動内容よりも「Perlって今そんなにシェア下がってるの?」ということの意外性の方が大きい。

3年ぐらい前に大阪の会社でPHPエンジニアの募集かけた時は全然人がいなくて、特にPHP5経験者なんてレアにも程があった。求人サイトの担当者とかにも「Perlならたくさんいるんですけどぇ」とか言われた記憶があるけど、時代が変わったってことなのかな。

■ライブコーディング (id:typester)

CatalystでTDDでgitなライブコーディング。Webの情報だけでやってると、テキストにならない些末なところで不安を覚えることが多いけど、こうして人の作業を見ると参考になる。

「小さい物を作る時でもとにかく先にテストを書く」って言うのは簡単だけど、どうしてもサボりがち。結局はテスト書いた方が効率いいのは頭では分かってても、なかなか難しい。そういう意味でTDDのイメージを固めるいい材料でした。

■Shika

yappoさんの発表。僕はMooseは興味はあるけど使ったことないレベル。サーバが貧弱だから実践投入はできないだろうなーと思ってたところにこれは朗報かも。

Mouseの存在を知らなかった(聞いたことはあるような気がするかも知れない程度)ので、そのへんも含めてもう少し知識の幅を広げておきたい。

DBIx::Skinny (id:nekokak)

薄目のDBIラッパ的なORM。DBICという強力なデファクトがありながらも、用途に応じてより適した物を作ろうというPerlコミュニティの姿勢は好き。

今のところ「とりあえずDBIC」から脱却できてないけど、Data::Modelも含めて先のことも考えとこう。



細かくは追わないけど、それ以外のセッションも刺激的だった。今年はPerlメインでいろいろやってきたけど、わりと一人でやってる感が強かったのでこういう場に参加できたことがとにかく楽しい。

懇親会にも参加して、いろいろPerl界隈の話も聞けたし大満足でした。今までWebで見てただけの世界が目の前にあるってのは、どのコミュニティでも興奮する。Webで情報を仕入れるにしても、生の現場の空気を知ってるかどうかでイメージの固まり具合は全然違ってくる。

ブログの普及やUstの登場で、地方にいても得られる情報というのはここ数年で圧倒的に増えたけど、生の空気に触れられるかどうかはやっぱり大きいと思います。最近「地方を盛り上げよう」的な動きもあちこちで見られるし、それはそれで素晴らしいと思うけど、僕としてはやはり「特別な事情がない限りは東京ないし首都圏に来た方がいいよ」と強く思う。

今は東京に住んで京都の仕事をしてるけど、京都に戻ろうとは思わないもんな。コミュニティとの距離感が違いすぎるし、仕事もいくらでも探せる。そろそろ東京に来て2年になるけど、今のところ東京に来て本当によかったというのが実感。この先もしかしたら変わるのかも知れないけど、少なくともあの時こっちに出てこなかったら自分の人生もっとつまらなかっただろうなーとは思う。


こういう場に参加してると「自分はこの人たちと席を共にするに足る人間か」ということが常に頭をよぎる。「ここにいても恥ずかしくないように」という気持ちがモチベーションになってるように思います。ある意味後ろ向きかも知れないけど。

何はともあれ、Yokohama.pm++